
嚴島神社宝物館 TEL(0829)44-2020
平家納経は平清盛願文、無量義経(開経)・法華経28巻・観普賢経(結経)・阿弥陀経・般若心経の計33巻から成り、 平清盛をはじめ平家一門の人々が1巻ずつ結縁書写して、嚴島神社に奉納したものです。平安美術の粋を集めた華麗典雅なこの装飾経の制作は、日本美術史における平家一門の偉大な功績といっても過言ではありません。

平家納経
宮島の舞楽は平家一門により京都から伝えられ盛んになりました。現在重要文化財に指定されている九面(二舞、抜頭、陵王など)は、木彫りの面に彩色されたもの。都風の洗練された線をよく表し、華やかな歴史のひとコマを物語る貴重な研究資料とされています。

還城楽(舞楽面)
源平の争乱期に発達した大鎧は、豪壮な趣きをもっています。社伝では源為朝所用のものとされ、数少ない平安時代の遺品のひとつ。厳星を打った円鉢の力強い兜です。

小桜韋黄返威鎧
総長103cmの木地塗螺鈿飾太刀は儀杖(ぎじょう)用の太刀で、平安時代後期の作品。柄には白いさめ皮が張られており、鞘(さや)は朱壇地に黒漆塗がほどこされています。錦包籐巻太刀は総長102cm。前者に比べるときわめて簡素ですが、雅趣に富むこしらえで、平安時代から鎌倉時代にかけての優れた作品です。

木地塗螺鈿飾太刀・錦包籐巻太刀
大小14駆あり、うち小さい2駆には玉眼がはめこまれています。平安末期から鎌倉時代の作で、大きいものは高さ61cm、小さいもので21cm。極彩色の漆箔(しょぱく)仕上げで作られています。

狛犬
雲母粉を混ぜた白土を下塗りにして全体を覆い、その上に松の緑と葦手文字(遊技的な絵文字で、それを判じて読むと一首の和歌になる)を加えたもので、平安時代の檜扇として稀な遺例。「葦手歌絵」の資料としても貴重なものです。

檜扇