虚空蔵菩薩(弥山本堂)
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コラム
弥山頂上付近めぐり
弥山頂上付近マップ 

「宮島の真価は弥山の頂上からの眺めにあり」と名言を残したのは伊藤博文。標高535mの山頂からは息を呑むほど美しい感動のパノラマが広がります。また、1200年前弘法大師空海がこの霊峰弥山を開基したと伝えられ、ゆかりの寺やお堂、不思議な伝説が数多く残っています。

弥山山頂弥山山頂
◎獅子岩展望台(ししいわてんぼうだい)

紅葉谷から弥山の北側の谷筋を登るロープウエーの終着点。山頂までは徒歩で30分程度ですが、山頂まで登る時間や体力のない方は駅のすぐ傍にあるこの獅子岩展望台へ。花崗岩の風化作用で生まれた巨大な岩の上から、弥山山頂に劣らないみごとな眺望が楽しめます。付近一帯は野猿が生息しており、タイミングが合えば猿の群れを見ることができます。

獅子岩展望台獅子岩展望台
◎弥山本堂(みせんほんどう)

唐から帰国した弘法大師が霊地を探し求めて宮島に立ち寄った際、御堂を建て100日間の求聞持秘法を修されたところと伝えられます。平清盛、足利義尚、福島正則など戦国武将の崇敬を集めた古社で、本尊は虚空蔵菩薩。脇に不動明王と毘沙門天を祀ります。周辺には弥山七不思議に数えられる錫杖の梅や曼陀羅岩、宮島で最も古い記年銘が刻まれた水盤があります。

弥山本堂弥山本堂
◎梵鐘(ぼんしょう)《重要文化財》

高さ122.0cm、口径69.0cm。治承元年(1172年)、大聖院の前身とされる弥山水精寺に平清盛の三男・平宗盛が寄進した旨の後刻銘がある梵鐘で、「宗盛の梵鐘」と呼ばれています。撞座及びその位置、龍頭の製作や形式が平安時代の特色をよく示しており、弥山本堂に収蔵されています。

◎霊火堂(れいかどう)

弘法大師空海が100日間に及ぶ求聞持(ぐもんじ)の秘法を修し弥山を開基された際、使われた火が「消えずの霊火」として1200年間守り継がれています。ここにかかる大茶釜の霊水は、万病に効くとして有名。明治34年(1901年)に操業を始めた八幡製鉄所の溶鉱炉の種火や広島平和公園の「平和の灯火」のもと火にもなっています。

霊火堂霊火堂
◎三鬼堂(さんきどう)

霊火堂の右側の石段の上にあるお堂で、日本で唯一鬼の神を祀ります。江戸時代には、現在の御山神社が三鬼堂でしたが、明治初期にこの場所へ新たにお堂が建てられました。「宮島のさんきさん」と呼ばれる魔羅(まら)・追帳(ついちょう)・時眉(じび)の三鬼神は福徳、智恵、降伏の徳を備えた弥山の守護神。伊藤博文もこの三鬼神を篤く信仰し、度々参詣に訪れたそうです。大小の天狗をお供に強大な神通力で衆生を救うとされ、家内安全・商売繁盛にご利益があります。

三鬼堂三鬼堂
◎文殊堂(もんじゅどう)・観音堂(かんのんどう)

三鬼堂の上手にある文殊堂は学業成就の仏さまとして知られ、智恵を授ける文殊菩薩を祀っており、「合格祈願」の杓子の絵馬が並んでいます。隣の観音堂には安産の仏さま・観音菩薩を安置。お堂前の谷は、紅葉谷川の源流にあたり、昭和20年(1945年)の枕崎台風襲来時の山津波はこの谷から起こりました。

文殊堂・観音堂文殊堂・観音堂
◎くぐり岩

弥山山頂へあともう少しのところにある巨大な岩のトンネルで、通称「くぐり岩」といわれます。近年の地震により、天井部がだんだんと低くなってきたとか。山頂付近にはこうした巨岩が重なり合い、神秘の景観を描き出しています。

くぐり岩くぐり岩
◎水かけ地蔵

弥山本堂庫裏の下手に小さな朱色のお堂があり、三界萬霊水掛地蔵尊が祀られています。すぐ傍の湧水池から水を汲み、お地蔵さんに水をかけながら祈願すれば、子供についての一切の願望が叶えられるといわれています。

水かけ地蔵水かけ地蔵
◎大日堂(だいにちどう)

金剛界・胎蔵界の大日如来を祀っています。併せて祀られていた不動明王は平成5年に重要文化財に指定され、現在は大聖院の本坊・霊宝館に安置されています。もともとは、永和2年(1376年)に建立された弥山御堂神護寺で、嚴島神社の神護寺として勢力を持ち、明治以前は正月の七日間全島の僧が登山して、修正会を勤修し国家の隆昌を祈願した道場。

大日堂大日堂
◎御山神社(みやまじんじゃ)

神代の昔、この場所に神が降臨したと伝えられ、一列に並んだ朱の社殿3社に嚴島神社と同じく市杵島姫・田心姫・湍津姫の三女神が祀られています。かつては三鬼堂がありましたが、明治初期に御山神社となりました。東側は絶壁になっており、厳島海峡を見渡すことができます。

御山神社御山神社
人と神々が共に生きる島 日本三景 Miyajima