トップページ > 宮島の行事 > 火渡り式、桃花祭など
伝統と信仰が育んできた祭の数々。四季や歴史を映した風物詩にふれてみよう。
火渡り式

ひのきの葉や護摩木を積み上げて火をつけ、残り火の上を願いがかなうように素足で渡る火渡りの儀式が、毎年4月15日の「三鬼大権現春季大祭」と11月15日の「秋季大祭」に行われます。先頭は住職、続いて修験者、一番最後を願かけの参拝者たちが歩きます。かつては弥山本堂で行われていましたが、平成3年(1991年)の台風19号で本堂が倒壊したために大聖院で催されるようになりました。
開催日/4月15日、11月15日
場所/大聖院

火渡り式火渡り式
桃花祭(とうかさい)・菊花祭(きっかさい)

桃花祭は毎年4月15日、菊花祭は10月15日。両日とも午後5時から。それぞれ桃の花・菊の花を御祭神に供える祭典が厳かに執り行われ、舞楽が始まります。どちらも「舞人」と「楽人」の神職たちによって「振鉾」「万歳楽」「延喜楽」「陵王」「納曽利」など11の舞楽を嚴島神社の高舞台で奉納。その幽玄な調べと雅やかな舞いは、多くの舞楽ファンや参拝客を魅了しています。
開催日/<桃花祭>4月15日 <菊花祭>10月15日
場所/嚴島神社(高舞台)

菊花祭菊花祭
桃花祭御神能(ごしんのう)

桃花祭の翌日である4月16日から3日間、「神能」が始まります。永禄11年(1568年)に毛利元就が厳島合戦で神聖を傷つけたお詫びとして京都から八世観世太夫元之らを招き、奉納したのが始まりだとか。毎年広島県内や東京、京都などから延べ400人もの能楽師が集まり、嚴島神社能舞台で能・狂言が奉納されます。神能に使われる衣装や調度の多さも全国屈指の規模で、なかには重要文化財指定の装束もあります。
開催日/4月16~18日
場所/嚴島神社(能舞台)

桃花祭・神能桃花祭・神能
御島巡式(御鳥喰式)(おしまめぐりしき〈おとぐいしき〉)

御島巡式は、「嚴島神社の3女神が鎮座の場所を探して浦々を巡った」という伝説にちなんだ神事で、神職の乗る御師船が島内9ケ所に鎮まる嚴島神社の末社を巡拝します。その中で最も重要な儀式が、養父崎神社の沖合で行われる御鳥喰式です。海上に幣串と粢(しとぎ)団子を供え、雅楽を奏すると、雌雄2羽の神鴉(おがらす)が現れ、団子をくわえて養父崎神社に持ち帰るという神秘的なもの。宮島には、こんな珍しい伝統行事が数多く残っています。
開催日/5月15日
場所/宮島周辺

御島巡式(御鳥喰式)御島巡式(御鳥喰式)
管絃祭(かんげんさい)

平清盛が都の「管絃の遊び」を模し、神様を慰める神事として執り行われたのが始まり。午後4時からの嚴島神社本殿での発輦祭の後、御鳳輦を御座船に移し、管絃を演奏しながら対岸の地御前神社に向かいます。地御前神社からの御迎船を水先に地御前神社前の海上で祭典と管絃を奉納。続いて御座船は宮島に戻り、長浜神社と大元神社で順次祭典を行います。夜の大野瀬戸に浮かぶ五彩の幔幕や提灯で飾られた御座船。雅な平安絵巻は、深夜まで続きます。
開催日/旧暦6月17日
場所/嚴島神社、地御前神社、長浜神社、大元神社

管絃祭管絃祭
玉取祭(たまとりさい)

約400年前から伝わる祭で、大鳥居前の海中に組んだ高さ8メートルのヤグラに吊された幸福の宝珠を取るために人間ピラミッドを組んで若者たちが飛びかかる勇壮な祭です。江戸時代には延年祭と呼ばれ、神社の拝殿で行われていました。明治初期から今のような形になり、管絃祭とともに嚴島神社の代表的な夏の祭りとして知られています。
開催日/8月頃
場所/嚴島神社

玉取祭玉取祭
萬燈会(まんとうえ)

「宮島ローソクまつり」ともいわれ、大聖院の境内一円に、供養物の一つであるろうそくや燈篭を灯し、ミニコンサートを開いて世界平和を祈願するお祭りです。大聖院の山門をくぐると98段の石段が続き、その石段にもろうそくが灯され、幻想的な美しさに包まれます。
開催日/9月中旬
場所/大聖院

萬燈会(写真:新谷孝一)萬燈会
(写真:新谷孝一)
たのもさん

島自体が信仰の対象で明治初期まで田畑を耕せなかった宮島では、農作物への感謝の念を表すために、帆や幟で飾り付けた「たのも船」に団子人形や供物をのせ、ロウソクの灯をつけて嚴島神社周辺から海へ流していました。半世紀ほど前までは、対岸の漁船や農家に拾い上げられ、五穀豊穣や大漁の縁起物として田畑の畦などに供えられていたとか。今も島内の人が「たのも船」を持って紅葉谷公園内の四宮神社に集まり、嚴島神社周辺から海に流す伝統行事として継承されています。
開催日/旧暦8月1日
場所/嚴島神社周辺

たのもさんたのもさん
鎮火祭(ちんかさい)

江戸時代から続く大晦日の神事で、「晦日山伏(つごもりやまぶし)」とも呼ばれています。かつては山伏姿の僧がほら貝を吹き鳴らしながら火のついた松明を大聖院から嚴島神社に運び、神社で読経をしていました。今は、御笠浜の斎場に置かれた松木の束に斎火(いみび)が移され、さらに大松明に移されます。その燃えさかる大松明を法被姿の若者たちがかついで、ヨイヨイ、ワッショイのかけ声とともに御笠浜を練り歩きます。どんなに風が強くてもこの行事で火事になったことがなかったことから、この松明の燃え残りは火災除けのお守りとされています。
開催日/12月31日
場所/嚴島神社から御笠浜

鎮火祭鎮火祭

火渡り式桃花祭・菊花祭桃花祭・神能御島巡式(御鳥喰式)
管絃祭玉取祭萬燈会たのもさん鎮火祭
宮島かき祭り宮島清盛まつりみやじま雛めぐり宮島水中花火大会

人と神々が共に生きる島 日本三景 Miyajima